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鼻とアレルギーとにおいのコラム

スギ花粉症に対する舌下免疫療法

スギ花粉の季節も終わり、ヒノキも収束傾向、これからはイネ科花粉症の季節となってきています。

2019年は黄砂の影響もあって、スギが終わるころになって喉の痛みや咳症状を訴える方が多かった印象です。

 

毎年スギ花粉症で辛い思いをされている方へ

6月1日からスギ舌下免疫療法を開始することが可能になります

 

来年のスギ花粉の季節にむけて、最近は舌下免疫療法が盛んにおこなわれるようになってきています。

 

アレルゲン免疫療法と呼ばれる治療方法のひとつですが、アレルギーの原因となるアレルゲン(スギ)を少量から服用することで、体をアレルゲンに慣らし、根本的な体質改善を期待する治療法です。

毎日スギエキスが含まれた錠剤を舌の下に置いて溶かし、服用していきます。治療は3~5年かかりますが、アレルギー症状を治したり症状をおさえる可能性のある治療法です。

 

舌下免疫療法の流れ

まず必要なのはスギ花粉症の診断です。

当院では採血検査にてスギ花粉症の診断を行います。

他、合併する疾患である、鼻中隔弯曲症や好酸球性副鼻腔炎などが無いかをCTやファイバースコープ検査で調べることもあります。

(費用について:採血検査でスギだけを調べる採血検査で700円ほど、ダニや他のアレルゲンも調べると3000~4000円ほどかかります。CT、ファイバースコープ検査はそれぞれ1800円程かかります)

また、喘息のコントロールができていない方はリスクがありますので前もって確認したり検査したりすることもあります。

 

検査結果(採血検査は約4日後に結果がでます)をもとに、スギエキスが含まれた錠剤を処方いたします(院外処方)。

まず初回は処方された薬を持ってクリニックに戻ってきていただき、服用してしばらくの間院内で待機していただきます。

重篤なアナフィラキシーなどアレルギー反応が出ないことを確認したのち帰宅していただき、翌日から家で内服を始めていただきます。

 

最初の1週間はアレルゲンの量が少なめの錠剤で体を慣らし、その後段階を上げて維持していきます。

2週間後に一度来院していただき、問題がないことを確認してからは1か月ごとに受診していただき、処方をします。

 

スギ花粉症の季節に開始(初回投与)することはできませんので毎年6月1日から開始することとしています。

 

舌下免疫療法中の注意点

  • 3年~5年根気よく続ける必要があります
  • 最初のうちは口の中が腫れることがあります
  • 日中に服用してください(疲れて帰宅してから夜遅くに内服したりすることはお勧めできません)
  • 子供は保護者の方がいる時に内服してください
  • 運動は前後2時間は避けてください
  • 風邪をひいたり体調がすぐれない時は数日であれば休薬しても大丈夫といわれています(念のため処方している医師に相談してください)
  • 長期間休薬した場合には開始した時の錠剤(初期量)に戻す必要があります